コクリコ坂から

 コクリコ坂から…7月16日に全国ロードショーが始まった映画で、この時期になってやっと見に行くという、少々恥ずかしさも感じながらの感想です。時代背景は1960年代の前半、ちょうど私が生まれた頃で、記憶に残る微かな背景と映画に映る背景と重ならせていると、昭和の風景が頭によみがえってくるような。もちろん私は広島育ちだから横浜と言う土地がどのようになっていたのか解りません。…コクリコ坂からの動画はこちら

 それでも当時の日本は、どの街に行っても見える風景にそれほどの違いはなかったのではないだろうか?

 そのぐらい映画の中に懐かしさを覚えたし、ストーリーの中に自然と入り込む事が出来た。

 ならば、世代が変わると受け取る勘定に違いがあるのだろうか? 答えはイエスに違いない、最近の若者だと私が受けたイメージとは違う感覚を持ったことだろう。

 それが時代の移り変わりだろうと思うし、時代は流れていくべきだと思う。

 さて私と主人公を比較すると単純に17歳ほど年齢が離れている計算になった。いわば団塊の世代よりも、もう少し上になり、当然物語の中で語られるような熱き時代とは少々違う。だが私が高校生の頃に先輩や教員から伝え聞いた話を思い返していると、その頃の暑さに触れるように気がした、これは1960年頃の安保でも、当時の若者が熱く、見えない敵と戦っていたのと同じだと思う。

 そういった事件を当時見ていたテレビニュースから私の脳に刻み込まれているから、実査に関わった人とは違う意味で懐かしさと儚さを覚えるのはいささか年寄りと言うべきかも知れない。私のような初老であっても青春時代はあったと思うし、若者と呼ばれていた頃もある。当然見知らぬ相手に変な反抗心を抱き、だからと言ってそのはけ口がないために親に反抗していたことを思い出す。

 さてストーリーに話題を移そう、恋愛物語によくある構成で、どこでも見かけるような内容となっている。だがこれこそ正道だと思う、年甲斐もなく思わずギュンとなったり、青春の日々を思い返して、つまらない人生を送ったものだと自分自身を振り返ったりした。このような感情が生まれた時点で、映画に対する価値が生じている。この思いは年代によって違うし、個々の性格にもよる。

 だからこそ間違いの少ないストーリー展開が必要になるだが、見る側の期待を裏切らない上手に物語を組んでいると感心した。ただ残念なのがラスト前の展開で、話の辻褄が合わないような気がした。よく考えると合っているのだが、このような感情を、観賞している観客に抱かせてはならないと思う。とは言え私が勝手に想像していた部分かも知れないし、他の人には逆に効果てきめんだったかもしれない。

 どちらにせよ、基本はアニメ映画である。登場する人物の細かな感情までを表現できるわけではない。この辺りは事前に頭に叩き込んでおく必要がある。個人的な意見になるが映画の冒頭で違和感を覚えてしまった。と言うのも映画は実写と言う感情が私の中にあったからで、無表情な主人公に戸惑いを感じていたことを正直に話しておこう。

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