昨日10年(正確には10年も経っていなかった)ぶりに映画館に行って来ました。楽しんできた映画は「ハリー・ポッター 死の秘宝」というタイトルで同シリーズ7作目となる映画です。タイトルだけを見ると「子供向け」と思われる方も多いでしょうが、内容は滅茶レベルの高い物語です。
私事ですが、小説とか映画などは元々好きでした。それが普段の生活に追われる社会生活を過ごすうちに、いつの間にか見失っていて…そういった自分自身の原点を見直すこともできるような余裕があるわけです。
映画に限りませんが、一流の作品と言える物語には共通する部分があります。それはストーリーの組み立てです。分り易いように「推理小説」で説明しましょう。物語の最後に正義役の人が「お前が犯人だ」みたいな感じで締めくくるパターンが多いのですが、ここが一番肝心なところです。
それまでの物語で登場していない人物を正義役の人が「お前が犯人だ」と言ったら、読者は「誰だお前は?」みたいな感じで白けますよね。つまり物語の途中で何度も登場していないと読者は面白く感じません。しかも絶対に犯人ではない雰囲気を持たせる事が重要です。
もちろん最初から犯人である、という筋書きも面白いですが、要するにこのあたりのストーリーを上手に組み立てていないと駄目なんですよ。それは映画も同じです。主題にぶれの無いストーリーをいかに組む事ができるか? それが一流の作品と呼べるかどうかの最初の難関です。
ちなみにこれまでの「ハリー・ポッター」を知らない人は見ないほうが賢明です。見ても面白いとは感じないでしょう。見るのであればレンタルビデオでシリーズ1~シリーズ6までチェックしてから映画館に行きましょう。
ストーリー展開の面白さに気付くのは見終わってからです。ですがその迫力あるシーンは「1800円←値段を間違っているかも」の価値以上に有ります。
私がハリー・ポッターを好きになったのはつい最近です。以前から同作品の存在は知っていましたが、テレビの映画コーナーで観ていて、その完成度に深く感動し、レンタルビデオ屋さんで1~6まで借りて、その後今回の作品を映画館で観た、という流れです。
自宅のテレビで見る映画と、映画館で観る映画は迫力がまったく違いますね。1~6まではもう映画館で観られないと考えるとひどく損をした気分です。