映画「わが母の記」勝手にレビュー

映画「わが母の記」…2012年4月28日公開
映画「わが母の記」…2012年4月28日公開

映画「わが母の記」…2012年4月28日公開…映画のパンフレットを整理していて見つけた「わが母の記」の本です。パンフレットではなく本と言うのが面白いのですが、せっかくなの7年ほど昔を思い出しながらレビューを書きたいと思います。とはいってもさすがに50歳の頃に見た映画なので記憶に残っていません。

樹木希林さんの作品ですが、彼女らしい演技を思い出しました。彼女が演じる役はいつもさりげなく、それなのに存在感があって、お亡くなりになったのが残念に思います。そういえば三國連太郎さんもお亡くなりになっていますね、2013年4月14日の事です。

映画の中では作品の冒頭しか、しかも布団の中で寝ているだけだったのでそれほど存在感があった訳ではありませんが、こうやって本(普通はパンフレット)として残っていればその映画に対する記憶も少しずつ思い出してくるものですね。

樹木希林さんが作品の中で呟くように歌っている歌詞に、重要な意味があるとは思っていませんでした。これが伏線と言うやつでしょう、私が映画を見る時に一番重要視する流れです。結果が出た時に、その伏線が持つ効果が発揮される訳で伏線がうまく組み込まれた映画は得した気がします。

そして今の時代で重要な問題となっている「老人性痴呆、俗称認知症」についても考えさせられる面がありました。私の場合は妻共に父母と暮らしていませんが、もしも一緒に暮らすことになったら? 家を飛び出したことにより父母からの金銭的援助はあまりありませんでした。

だからと言って、父母を見捨てる訳にもいきませんし、そんなことを考えていたことを思い出しました。そしてラストのシーンで樹木希林さんがつぶやくように歌っていた歌詞の意味を知ります。家族を守る為に息子とは離れて生活することを選んだ母。

その理由を知った時の主人公、役所広司の思い。そんなことを思い出すと「良い作品だったな」と私の記憶がよみがえってきました。まだ御覧になったことが無い方はレンタルしてみてくださいね。

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